資金調達を実施しました
弊社は、2019年9月9日に東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:吉村洋)を無限責任組合員とするTHVP-1号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施し、100百万円の資金調達を実施しました。
弊社は、東北大学大学院工学研究科 北川尚美教授の研究成果であるイオン交換樹脂①を用いたフロー型反応分離システム(イオン交換樹脂法)の社会実装を目的とし、東北大学が実施する大学の研究成果事業化支援「BIP(ビジネス・インキュベーション・プログラム)」のフェーズ1を経て、2018年6月に設立しました。
イオン交換樹脂法は、食用油の製造工程で発生する未利用油を原料として、イオン交換樹脂の入ったカラムを通過させるだけの簡便な方法により、未利用油中に含まれる機能性物質を分離回収すると同時に油成分をバイオ燃料や機能性素材に変換できる反応分離技術です。量産化に向けて装置のスケールアップおよび自動化設備の開発を進めてきました。
弊社は創業後、このイオン交換樹脂法を用いて、こめ油由来の未利用油からトコトリエノール②を高純度で分離回収し、それを製品化することに取り組んできました。その目途が立ち、この度資金調達を行いました。今後は製造設備を増強し、トコトリエノールの販売に向けた生産を加速させていきます。
【本件に関する問い合わせ先】
ファイトケム・プロダクツ株式会社 代表取締役 加藤 牧子
宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40
東北大学連携ビジネスインキュベータ T-Biz103号室
TEL&FAX:022-226-8818
Mail:info@phytochem-products.co.jp
用語説明
① 通常水の分離材として使用されるイオン交換能をもつ合成樹脂のこと。
② 通称スーパービタミンEと呼ばれ、ビタミンEの50倍の抗酸化活性をもち、他に血中コレステロール低下作用や動脈硬化の予防・改善効果などの薬理作用を持つ