ファイトケミカルプロダクツ株式会社東北大学発スタートアップ ファイトケミカルプロダクツ株式会社

経済産業省など主催の第9回「ものづくり日本大賞」で優秀賞受賞

この度、「廃棄物から食品・化粧品・燃料を製造!世界初のイオン交換樹脂法で資源循環社会を実現」が、経済産業省などが主催する第9回「ものづくり日本大賞」の製造・生産プロセス部門において優秀賞を受賞しました。イオン交換樹脂法は、これまで廃棄するしかなかった副生油(食用油製造工程で多量に発生する非可食油)から食品、化粧品、燃料を製造でき、廃棄物はほぼゼロという画期的な製造・生産プロセスです。SDGsの達成や資源循環社会の実現に大きく貢献する当社の取り組みが評価されました。

▶経済産業省プレスリリースページ

https://www.meti.go.jp/press/2022/01/20230110003/20230110003.html

▶東北経済産業局プレスリリースページ
https://www.tohoku.meti.go.jp/s_monozukuri/topics/pdf/230110.pdf

▶受賞者(所属記載ないものは当社役職員)

加藤 牧子
北川 尚美(東北大学大学院工学研究科教授)
廣森 浩祐(東北大学大学院工学研究科助教)
大柳 友克
小牧 靖郎
畑  義知
横尾 佐知子

■「ものづくり日本大賞」とは
「ものづくり日本大賞」は、製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材など、「ものづくり」に携わっている各世代の人材のうち、特に優秀と認められる人材を顕彰するものです。本賞は、経済産業省が、国土交通省、厚生労働省、文部科学省と連携し、2005年より隔年実施しており、今回で9回目を迎えます。2023年3月2日(木)に、東北ブロックの受賞者の表彰式が開催される予定です。

 

▶ものづくり日本大賞ホームページ(経済産業省)
https://www.monodzukuri.meti.go.jp/about/index.html

■当社の技術と製品

当社は、東北大学大学院工学研究科北川尚美教授が開発したイオン交換樹脂を用いたフロー型の反応分離システム(イオン交換樹脂法)を用いて、国産の米ぬか由来のスーパービタミンEとビタミンE、こめパラフィン、こめステロール、燃料などの製造販売事業を進めています。イオン交換樹脂法は、水処理の分離剤である市販のイオン交換樹脂が、油中で触媒能があることを東北大学が世界で初めて発見したことによって築かれました。食用油の製造工程で発生する未利用油を原料として、イオン交換樹脂の入ったカラムを通過させるだけの簡便な方法により、未利用油中に含まれる機能性物質を分離回収すると同時に油成分をバイオ燃料や機能性素材に変換できる反応分離技術です。燃料、食品、化粧品、医薬品の製造など広範な用途に適用可能な基盤技術であり、収率増大、エネルギー削減、バイオマス由来の溶媒が利用可能など、従来法に比して大きな優位性を持っています。当社はビタミンE類の分離濃縮を中心に複数の特許を保有しています。その中でも当社のこめパラフィンについては、世界初の植物由来品としてCAS番号に新規登録され、国内外で販売しています。

 

これに関連して、当社は2023年2月1日~3日に東京ビッグサイトにて開催されるKOKOKARA Fairに出展し、米ぬか由来の機能性成分やイオン交換樹脂法の技術紹介を行います。コロナ感染症対策をしてお待ちしています。ぜひご来場ください。

 

KOKOKARA Fair概要

名  称 :KOKOKARA Fair
会  期 :2023 年 2 月1 日(水)〜 3 日(金) 10:00 〜 17:00
会  場 :東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場)南展示棟1・2ホール

(当社は南1ホールのK-05 J-startupゾーンに出展)
入場登録料 :1,000円(入場登録者、招待状持参者、中学生以下は無料)
https://springfair.nikkan.co.jp/event/exhibitor?search_exhibition%5B%5D=4

【本件に関する問い合わせ先】
ファイトケミカルプロダクツ株式会社 代表取締役 加藤 牧子
宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40
東北大学連携ビジネスインキュベータ T-Biz103号室
TEL&FAX:022-226-8818
Mail:info@phytochem-products.co.jp

用語説明

①通常水の分離材として使用されるイオン交換能をもつ合成樹脂のこと。
②イオン交換樹脂の入ったカラムを通過させるだけの簡便な方法により、原料に含まれる機能性成分を分離回収、同時に油成分をバイオ燃料や機能性素材に変換する反応分離技術のこと。燃料、食品、医薬品の製造など広範な用途に適用可能な基盤技術であり、2018年6月に公益社団法人新化学技術推進協会の第17回グリーン・サスティナブル ケミストリー(GSC)賞文部科学大臣賞(http://www.jaci.or.jp/gscn/page_03/awards/gscaw-2017.html)、2020年3月に公益社団法人化学工学会研究賞(http://www.scej.org/award/scej-awards/scej-awards-2019.html)を受賞。

 

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