【PRtimes】東北大発「イオン交換樹脂法」の技術提供へ
ライセンス・エンジニアリング事業開始
当社は、東北大学大学院工学研究科北川尚美教授が開発したイオン交換樹脂(用語説明1)を用いた
フロー型の反応分離システム(イオン交換樹脂法(用語説明2))を用いて、国産の米ぬか由来のスーパービタ
ミンEとビタミンE、こめパラフィンの製造販売事業を進めています。この度、「イオン交換樹脂法」の技術提供
を進めるため、ライセンス・エンジニアリング事業を開始しました。
イオン交換樹脂法は、水処理の分離剤である市販のイオン交換樹脂が、油中で触媒能があることを東北大学が
世界で初めて発見したことによって築かれました。食用油の製造工程で発生する未利用油を原料として、イオン
交換樹脂の入ったカラムを通過させるだけの簡便な方法により、未利用油中に含まれる機能性物質を分離回収する
と同時に油成分をバイオ燃料や機能性素材に変換できる反応分離技術です。燃料、食品、化粧品、医薬品の製造
など広範な用途に適用可能な基盤技術であり、収率増大、エネルギー削減、バイオマス由来の溶媒が利用可能など、
従来法に比して大きな優位性を持っています。当社はビタミンE類の分離濃縮を中心に複数の特許を保有しています。
イオン交換樹脂法を様々なアプリケーションで利用していただくため、技術提供となるライセンス・エンジニア
リング事業を進めていきます。本技術では界面活性剤、乳化剤、潜熱蓄熱材、潤滑剤、化粧品原料となる各種
エステル合成や、ポリフェノール類、ビタミンE類などの機能性成分分離・濃縮が可能で、当社は受託研究、研究
装置&実証設備設計、各種装置スケールアップに対応可能です。
これに関連して、当社は2021年11月に東京ビッグサイトにて開催されるINCHEM TOKYO2021に出展し、イオン交換
樹脂法の技術紹介を行います。コロナ感染症対策をしてお待ちしております。ぜひご来場ください。
INCHEM TOKYO 2021概要
名 称 :INCHEM TOKYO 2021
会 期 :2021 年 11 月 17 日(水)〜 19 日(金) 10:00 〜 17:00
会 場 :東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場)南展示棟1~3ホール
(当社は南展示棟、南3ホールのベンチャー企業ゾーンNo.S3-K13に出展)
入場登録料 :3,000 円
※ただし WEB 来場事前登録者、学生は無料(事前登録制)
事前登録受付中
用語説明
1通常水の分離材として使用されるイオン交換能をもつ合成樹脂のこと。
2イオン交換樹脂の入ったカラムを通過させるだけの簡便な方法により、原料に含まれる機能性成分を分離回収、
同時に油成分をバイオ燃料や機能性素材に変換する反応分離技術のこと。燃料、食品、医薬品の製造など広範な
用途に適用可能な基盤技術であり、2018年6月に公益社団法人新化学技術推進協会の第17回グリーン・サスティ
ナブル ケミストリー(GSC)賞文部科学大臣賞(http://www.jaci.or.jp/gscn/page_03/awards/gscaw-2017.html)、
2020年3月に公益社団法人化学工学会研究賞(http://www.scej.org/award/scej-awards/scej-awards-2019.html)を受賞